2014年11月27日木曜日

心・息・動ー心身のトータルケアをめざしてー 市民公開講座に参加して

 秋晴れの10月25日(土)、なら100年会館にて行なわれた日本呼吸ケア・リハビリテーション
 学会による市民公開講座に、湖西太極拳クラブから数名で参加いたしました。

 日本健康太極拳協会の関西ミッションの一つであり、楊慧先生、帯津先生の講演もあって、
 楊名時太極拳同好の多くの方々が集まり、会場は満員で熱気が溢れていました。

 講演 1. 呼吸器の病気と「心・息・動」 (木村 弘 先生)

     息切れを生じる主な病気・・・心不全、貧血、慢性閉塞性肺疾患(たばこ肺)、膠原病等

        <症状>  身体の酸素濃度が低下、肺がうまく働かなくなり予備力が低下。
                 COPD(たばこ肺)では肺が大きくなって、心臓が滴状心といわれ                      るように細長くなる。肺の細胞が破壊され、息が吐きにくくなって、                    肺が膨張して戻らなくなる。
       
     運動することで身体に弱い炎症が起こる。普段あまり運動をしていないと、少しの運動
     で炎症反応が急激に高くなる。持続性運動を行なうことで順応反応が起こり、炎症を
     抑える。
        COPDにおける負のスパイラル(呼吸困難→出不精→身体能力の低下→抑
        うつ)から抜け出すために、日常できる軽い運動、呼吸を意識した運動がとても
        大切である。
      
     「心・息・動」を重んじる八段錦、太極拳は心、体を養う方法としてとても良いものです。

講演 2. 楊名時八段錦・太極拳で生き生きと ! ! (楊 慧 先生)

     十字手から起勢までと、第一段錦を行ないました。
     姿勢は背筋、首筋を伸ばし力を抜くこと。鼻から吸って鼻から吐く、深く長い呼吸を
     心がけるなど、基本を確認しました。

講演 3. 攻めの養生法としての呼吸法 (帯津 良一 先生)

     体を労わり、病気を防ぐ守りの養生ではなく、日々内なる生命場のエネルギーを高め、
     外に対しては粋に生きる攻めの養生が大切であると話されました。

講演 4. たくましく生きるための呼吸 (本間 生夫 先生)

     呼吸で心を癒し、体をリラックスさせる一つの方法として<ラッタッタ呼吸体操>を紹介
     されました。東北の小学校で実演されたビデオに合わせ、会場の皆さんで楽しく実践し
     ました。
                                        (報告: H.S.& R.M.)      

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