2013年12月3日火曜日

2013年度審査会 in 大津&京都

 今年度の審査会が11月23日に大津、12月3日に京都において行われました。

 両会場とも緊張感漂う雰囲気の中、準師範・指導員の審査に臨まれた方々の落ち着いたリードに合わせ、奥伝・中伝・初伝審査の方々もしっかり動いておられ、和(輪)が感じられる演舞でした。 お一人おひとりの稽古の積み重ねが、成果となってあらわれていたと思います。

 講評の後の言葉として、大津会場では『 心・息・動 を心がけて、少しでも長く太極拳を続けていってください。』と。 京都会場では『今年の箱根研修でお聞きした 慈眉善目・眉開眼笑 について』お話をさせていただきました。

 太極拳を長く続けていると、柔らかく穏やかな顔になる。 また、そのような表情で演舞することにより、肩の力が抜けてまろやかでバランスの良い美しい(=しなやかな)動きになる。 さらには、そのしなやかさが、楊名時健康太極拳が目指す 『健康・友好・平和』 へとつながっていくのだと、今回の審査立会いをさせていただいて、より実感できました。

 審査を受けられた皆様、本当にお疲れ様でした。

 謝謝

(松田・赤崎)

2013年5月26日日曜日

「絆」を感じた大輪の百花拳(滋賀支部交流会)

 滋賀県支部設立大会から、はや1年。

 どしゃ降りの昨年とは、打って変わった輝く琵琶湖を渡って会場である野洲市総合体育館に到着です。

 竹内支部長の挨拶に三百十二名の「你好」が元気よく答えて開会。稽古要締に沿って進行します。 全員での二十四式太極拳も体育館いっぱいに広がつて、のびのびと行いました。

 休憩をはさんで今回の目玉の一つアトラクションの表演です。 たおやかな「Any3 T ai ch」溌刺とした「梅花扇」、勇壮な「鞭杵」、優雅な「双扇」。 とりわけ「双扇」は二つの別チームがこの日の為にスケジュールを調整して練習を重ねてくださったとの事。 蝶が舞う様な美しさが忘れられません。
もう一つの目玉は全員で行う百華拳です。 滋賀県支部は県内を四つの地区に分割して組織調整を行っておりますが、全円の九十度ずつを各地区が担う事で各地区の地区長、指導者の協力を得てスムーズに配置完了。 体育館を覆う六重の大輪が花開く様は進行役として外野に立つていた私が思わず途中参加したほどの一体感!

 一人上段から眺める事のできた竹内支部長の忙しかった一年をねぎらうに充分だつた事でしょう。 役員会からの宿題となっていた百華拳をきちんと伝えてくださつた指導者の方々、役員の皆さん、そして遠くから参加して下さった会員の皆様のおかげでつつがなく会も終了。

 帰りのバスの中、初めて参加された方が「指導者の皆さんも、役員さんも、仲がいいんですねえ」と言ってくださいました。 「絆」の第一歩は、そんなところから始まっていたのかもしれませんね。

(古川裕子)

滋賀支部交流会1滋賀支部交流会2


滋賀支部交流会3

2013年5月7日火曜日

指導者研修会 in 箱根

 第31回指導者研修会が5月6・7日に箱根にて行われ、361名の参加者のうち125名が師範審査に臨みました。 滋賀からは、野洲の新冨師範に付き添っていただき、重山準師範と赤崎の2名が審査を受けました。 両日とも好天に恵まれ、会場となったレイクアリーナからは白い雪におおわれた美しい富士山が望め、まるで私たちにエールを送ってくれているかのようでした。 その光景にうっとりしているうちに気持ちも癒され、不思議と緊張感がほぐれていきました。

 第一日目は、午後2時集合。 開会式に続いて、楊慧先生のご指導により立禅〜24式太極拳、そして百花拳を二度行いました。 「太極拳五則(心息動・・)や基本五カ条(平目平視・・)を心がけて動いてください。」のお話通り、おひとりお一人が自分自身の良さを活かしながら、“和”を大切にした演舞に感動しました。 夕食後の交流会では、各支部代表の方のユーモアを交えながらの支部紹介、そして中野完二先生からは、「慈眉善目」「眉開眼笑」などのお話をうかがいました。 確かに、眉の間を自然に開くと笑ったような優しい目になり、柔和な顔つきになりますね。 心がけたいです。
 第二日目、まずはアリーナ前広場での早朝練習(午前6時半〜)。 朝のひんやりとした空気が心地よく、鳥の声を聞きながら伸びやかに体を動かしました。 朝食後、全体練習に続いて師範審査が始まりました。 125名を三つのグループに分けて行われ、私は最後のCグループ。 ABグループの皆さんの演舞はよく揃っていて素晴らしく、その動きを見ながらもう一度ポイントを確認することができました。

 そしていよいよ名前が呼ばれ指定された位置に。 やや緊張の礼のあと、自然立ちから十字手へ。 進むにつれ少しずつ緊張がほぐれ、その後は周りの皆さんの・・(スッと伸びた背中・安定した骨盤としなやかな腰の回転・手足のバランスのとれた重心移動など)・・ゆったりした動きに合わせて、私もほぼ平常心で気持ちよく動けたと思います。 そして発表!「全員合格です!」の言葉にたくさんの拍手がおこり、とても嬉しい気持ちになりました。 午後の講義では、進先生から「尾閭中正」について、慧先生から「有形の宝・無形の宝」などのお話がありました。
 大自然の中で行われた研修会。 多くの皆さんの温かさに触れながら、大好きな太極拳が思いっきりでき、とても充実した二日間でした。

 太極拳を始めて14年目。これまで何度かへこたれそうになりながらも(仲間の温かさや家族の協力に助けられ)続けてこられて本当に良かった!と実感できた箱根研修でもありました。 古川先生はじめ、先輩方、そしてこれまで一緒に歩んできた仲間たちに心から感謝です。 この気持ちを大切にしながら、少しでも周りの方の健康のお手伝いができたらと考えています。 そのためにはまず自分の健康に心がけ、楊名時健康太極拳の『心と技』をこれからも、ゆっくり楽しく学び続けて行きたいと思っています(^人^)

(赤崎)

指導者研修会 in 箱根1指導者研修会 in 箱根2


指導者研修会 in 箱根3指導者研修会 in 箱根4


指導者研修会 in 箱根5

2013年4月7日日曜日

京都支部研修会

 4月7日、初めての京都支部研修会が、218名の参加者が集まり盛大に行われました。

 研修会第一部の楊慧先生のお話では、楊先生御一家が京都に深いご縁があり、楊名時先生が京都大学で学ばれていたことや、楊進先生が幼少期を京都で過ごされていたことなど、私たちにとって楊名時太極拳を身近に感じるお話をしていただきました。

 第二部では、八段錦、太極拳二十四式、そして最後に百花拳を全員でおこないました。 楊慧先生にご指導をいただきながら太極拳を楽しんでいると、気がつけば終了の時間となっていました。 非常に有意義で今後につながる素晴らしい研修会になりました。

(堤高司)


京都支部研修会1京都支部研修会2


京都支部研修会3京都支部研修会4

2013年3月15日金曜日

建仁寺 両足院にて

 3月15日(金)、少し肌寒い朝となりましたが、京都・四条の建仁寺両足院ヘ太極拳と坐禅のコラボを楽しみに行ってきました。

 開始を待つあいだに、両足院の周り縁側に出て暖かい日差しにひなたばっこをしつつ、美しいお庭を拝見しました。

 庭木の剪定をされる庭師さんの隣で、カラスが同じように枝をくちばしでくわえて、庭師さんの真似事のようなことをしていました。静かで平和です。 太極拳から始まり、古川先生から、参加された皆さんに太極拳と坐禅について、太極拳も動く禅といわれていることや、調身、調息、調心等について、やわらかくお話がありました。 そのあと、最初に縦のスワイショウで身体をほぐし、第二段錦の騎馬立ちの練習をして、横のスワイショウに引き続き、二十四式を通しました。 部屋内の畳の上で、正面に庭を見つつ動きました。

 休憩をはさんで、古川先生から「せっかく参加したのだから、何か一つでも皆さんに覚えて帰ってもらって、こんなのでしたと言っていただけるように」『単鞭』を完成させましょう!」とのことで、部分稽古のようにやってみました。 左右の単鞭を練習しましたが、稽古の中でも、右手鈎手はよくすることはあっても、左手の鈎手の単鞭はあまりない(下勢独立のときに少しある感じ)ので、違和感とも新しい感覚ともいった感じでした。

 古川先生の説明は、難しい単語はあまりなく、太極拳について好んでする人にはかなわない、それより、楽しんでする人にはかなわないというようなお話もありました。
 前半の太極拳を終わって、後半の坐禅では、副住職の方から①すわり方②手の組み方③呼吸の順に説明がありました。 呼吸は楽に長く鼻からゆっくり吐き、丹田に集中しましょう、眼はつむらず、半眼で。つむると頭が勝手に色々なことを考えてしまいます、と。

 調身(からだをすわらせ・・・腰をグッとつっ立ててうしろ頸を伸ばして顎をひく)、調息(息をすわらせ・・・丹田に)、調心(こころを すわらせる・・・精神を集中して、三昧にはいる。)の話を前半の古川先生の太極拳のお話と同じように話され、その中身がよく似ているというか、基本的に同 じことに少しビックリ、感動しました(当たり前なのかもしれません。)

 坐禅では、頭になにも浮かべないのは無理、思い浮かぶのは自然で、浮かんできてもそれにこだわらず、さらっと受け流し、ポイッと捨てる。 ただ、息を吐く回数を数える(数息)だけ。 ゆったりと静かに呼吸をととのえ、その息を数えて1から10で、10になったら、またもとの1にもどって数える。 それをなんべんも繰り返していく。(吐く息をヒトーと長く数え、次に吸う息をツーと数える) 途中で忘れてしまったら、また1に戻って数えはじめましょうとのことです。

 午前中の短い時間でしたが、とても贅沢な動く禅と静かな禅を体現してよかったです。また機会があれば経験を深めたいです。

(中西)

建仁寺 両足院にて1建仁寺 両足院にて2


建仁寺 両足院にて3建仁寺 両足院にて4


建仁寺 両足院にて5建仁寺 両足院にて6


2013年3月3日日曜日

2013年関西ブロック春の集い

 楊慧先生をお迎えして、2013年関西ブロック春の集いが、大阪国際会議場で催されました。

 「本日は晴天なり」の楊名時先生の思い出話から慧先生の話が始まり、「あいおおく」の話など色々な話を聞きました。 次に第二段錦と第五段錦の解説をされた後、皆で一緒に行いました。

 その後、二十四式も皆で行いました。 いつもよりは少ない人数のようでしたが、円型の会議室に一杯の人で、あたらないように小さく行いました。 最後に「百花拳」を何重かの円になって行いました。 初めてでついていくのにやっとでしたが、人数が多くないとできないそうで、貴重な体験でした。

 機会があったら是非またやってみたいと思いました。

(二上和美)