2013年3月15日金曜日

建仁寺 両足院にて

 3月15日(金)、少し肌寒い朝となりましたが、京都・四条の建仁寺両足院ヘ太極拳と坐禅のコラボを楽しみに行ってきました。

 開始を待つあいだに、両足院の周り縁側に出て暖かい日差しにひなたばっこをしつつ、美しいお庭を拝見しました。

 庭木の剪定をされる庭師さんの隣で、カラスが同じように枝をくちばしでくわえて、庭師さんの真似事のようなことをしていました。静かで平和です。 太極拳から始まり、古川先生から、参加された皆さんに太極拳と坐禅について、太極拳も動く禅といわれていることや、調身、調息、調心等について、やわらかくお話がありました。 そのあと、最初に縦のスワイショウで身体をほぐし、第二段錦の騎馬立ちの練習をして、横のスワイショウに引き続き、二十四式を通しました。 部屋内の畳の上で、正面に庭を見つつ動きました。

 休憩をはさんで、古川先生から「せっかく参加したのだから、何か一つでも皆さんに覚えて帰ってもらって、こんなのでしたと言っていただけるように」『単鞭』を完成させましょう!」とのことで、部分稽古のようにやってみました。 左右の単鞭を練習しましたが、稽古の中でも、右手鈎手はよくすることはあっても、左手の鈎手の単鞭はあまりない(下勢独立のときに少しある感じ)ので、違和感とも新しい感覚ともいった感じでした。

 古川先生の説明は、難しい単語はあまりなく、太極拳について好んでする人にはかなわない、それより、楽しんでする人にはかなわないというようなお話もありました。
 前半の太極拳を終わって、後半の坐禅では、副住職の方から①すわり方②手の組み方③呼吸の順に説明がありました。 呼吸は楽に長く鼻からゆっくり吐き、丹田に集中しましょう、眼はつむらず、半眼で。つむると頭が勝手に色々なことを考えてしまいます、と。

 調身(からだをすわらせ・・・腰をグッとつっ立ててうしろ頸を伸ばして顎をひく)、調息(息をすわらせ・・・丹田に)、調心(こころを すわらせる・・・精神を集中して、三昧にはいる。)の話を前半の古川先生の太極拳のお話と同じように話され、その中身がよく似ているというか、基本的に同 じことに少しビックリ、感動しました(当たり前なのかもしれません。)

 坐禅では、頭になにも浮かべないのは無理、思い浮かぶのは自然で、浮かんできてもそれにこだわらず、さらっと受け流し、ポイッと捨てる。 ただ、息を吐く回数を数える(数息)だけ。 ゆったりと静かに呼吸をととのえ、その息を数えて1から10で、10になったら、またもとの1にもどって数える。 それをなんべんも繰り返していく。(吐く息をヒトーと長く数え、次に吸う息をツーと数える) 途中で忘れてしまったら、また1に戻って数えはじめましょうとのことです。

 午前中の短い時間でしたが、とても贅沢な動く禅と静かな禅を体現してよかったです。また機会があれば経験を深めたいです。

(中西)

建仁寺 両足院にて1建仁寺 両足院にて2


建仁寺 両足院にて3建仁寺 両足院にて4


建仁寺 両足院にて5建仁寺 両足院にて6


0 件のコメント:

コメントを投稿