秋晴れの10月25日(土)、なら100年会館にて行なわれた日本呼吸ケア・リハビリテーション
学会による市民公開講座に、湖西太極拳クラブから数名で参加いたしました。
日本健康太極拳協会の関西ミッションの一つであり、楊慧先生、帯津先生の講演もあって、
楊名時太極拳同好の多くの方々が集まり、会場は満員で熱気が溢れていました。
講演 1. 呼吸器の病気と「心・息・動」 (木村 弘 先生)
息切れを生じる主な病気・・・心不全、貧血、慢性閉塞性肺疾患(たばこ肺)、膠原病等
<症状> 身体の酸素濃度が低下、肺がうまく働かなくなり予備力が低下。
COPD(たばこ肺)では肺が大きくなって、心臓が滴状心といわれ るように細長くなる。肺の細胞が破壊され、息が吐きにくくなって、 肺が膨張して戻らなくなる。
運動することで身体に弱い炎症が起こる。普段あまり運動をしていないと、少しの運動
で炎症反応が急激に高くなる。持続性運動を行なうことで順応反応が起こり、炎症を
抑える。
COPDにおける負のスパイラル(呼吸困難→出不精→身体能力の低下→抑
うつ)から抜け出すために、日常できる軽い運動、
呼吸を意識した運動がとても
大切である。
「心・息・動」を重んじる八段錦、太極拳は心、体を養う方法としてとても良いものです。
講演 2. 楊名時八段錦・太極拳で生き生きと
! ! (楊 慧 先生)
十字手から起勢までと、第一段錦を行ないました。
姿勢は背筋、首筋を伸ばし力を抜くこと。鼻から吸って鼻から吐く、深く長い呼吸を
心がけるなど、基本を確認しました。
講演 3. 攻めの養生法としての呼吸法 (帯津 良一 先生)
体を労わり、病気を防ぐ守りの養生ではなく、日々内なる生命場のエネルギーを高め、
外に対しては粋に生きる攻めの養生が大切であると話されました。
講演 4. たくましく生きるための呼吸 (本間 生夫 先生)
呼吸で心を癒し、体をリラックスさせる一つの方法として<ラッタッタ呼吸体操>を紹介
されました。東北の小学校で実演されたビデオに合わせ、会場の皆さんで楽しく実践し
ました。
(報告: H.S.& R.M.)