2018年8月2日木曜日

第36回指導者研修会


201856日(日)~7日(月)
於:レイクアリーナ箱根

第一日目 56日(日)
1430~ 楊進先生、楊慧先生はじめ、本部理事の方々、各都道府県教室
 の先生方、研修の受講者の方々等、そして今回の師範審査受験者107名、
 合計277名が、レイクアリーナ箱根に集合し、開会式が行われました。
 ・1500~ 八段錦、太極拳、百花拳の研修を、楊進先生、楊慧先生に
 ご指導いただきました。
1930~ いくつかの支部長による、楊名時先生との交流、太極拳を
 始めた動機など感慨深いお話がありました。

第二日目 57日(月)
630~ 残念ながら、荒天のため早朝練習は中止となりました。
930~ 師範審査 北海道から順に約35名がABC3グループに
 分かれ、審査が行われました。私たち滋賀から2名と京都からの1名の師範
 審査受験者は、Cグループに属し、ABのグループが審査中は後方で審査
   を見守り待機しました。
   いよいよCグループの審査となり、一人ずつ名前が呼ばれ、緊張の面持ちで
 自分の定められた位置までゆっくり進み、グループの全員の配置が整った
 ところで審査が始まりました。張り詰めた空気が流れ、白い道衣の擦れる音
 がアリーナに静かに響き、一人一人が今日まで練習に励み、積み上げてきた
 ものを、ここで気を集中させて舞うことの充実感を感じました。最後の礼が
 終わったところで緊張感は安堵と達成感に変わりました。
   楊進先生から、私たちのCグループは真ん中で若干合わないところもあった
 が、始めと終わりはきちんと合っていたという講評をいただきました。
 そして、107名全員の合格が告げられ、また新たな一歩が今から始まると
 いう身の引き締まる思いがしました。
1330~ 楊進先生、楊玲奈先生の講義 玲奈先生からは「為了明天」
  明日のために考える未来について、楊名時太極拳の豊かさ、いつでもどん
  な時でもどんな所でもできること、「より高く、速く、強く、美しく、
  正確に」を求められるオリンピックと、その対極にある太極拳は「より
  低く、よりゆっくり、より柔らかく、より無理がなく」行うものであると
  いうこと。また今後の教育改革が、より豊かな個性と多様性を響き合わせ
  る方向にあるということをお話しされました。
  太極拳の特徴は「やわらかく(柔軟性)」「とぎれずに(連続性)」
 「まるく(円運動)」「なだらかに(統一性)」であり、太極拳の効果は
 「心・息・動」息を合わせて調和させて動き、ゆっくり深い呼吸で全身を
  動かすことにあるということと、『「仲間と一緒」で効果~将来の健康
  リスク低減」(毎日新聞2016.12.3)、日常生活での動作に支障がでる
  リスクについて、男女ともに仲間と一緒の運動が有効だった』という研究
  成果についての記事の紹介がありました。太極拳も一人でやるより仲間と
  共に運動する方が効果があり、教室でみんなと一緒に練習することが、と
  ても身体によい影響を与えているということでした。
  進先生からは、「太極拳術十要」より、「虚霊頂頸」「用意不用力」
 「沈肩垂(墜)肘」について、他に「上虚下実」についての説明がありま
  した。太極拳は、拙力(つたない、無駄な、意味のない力)と僵力(こわ
  ばった力、死後硬直の筋力)の力を使ってやってはいけない。意を用いて
  力を用いないこと。後発先制(じゃんけんの後出し)は相手より先に動か
  ないこと。首から肩の力を抜き、腕の重さで肘を垂らすというお話をされ
  ました。
1500 閉会のことば 解散
 
今回、箱根で開催された研修会で、師範審査を受けさせて頂き、楊進先生、
慧先生、玲奈先生から多くお話を聞く機会を得られたことは、私にとって
大変勉強になりました。
しかし、私の不勉強により、その内容をなかなかすべては理解することが
できず、それがとても残念でした。今後はできるだけ研修に参加して、
いろいろな知識を自分のものにしていきたいと思いました。
また、多くの楊名時太極拳の同志の方々と出会えたことも、これから太極拳
を続けていく中で、とても励みになる思いでした。
今日まで導いて下さった古川先生はじめ、諸先輩、教室の皆さまに感謝いた
します。
   ありがとうございました。

畦崎