2015年4月1日水曜日

楊慧先生をお迎えして  関西フロック春の集い(2015年3月8日 大阪国際会議場にて)

 まず、楊慧先生のお話から始まりました。太極拳を始めた動機や目的は人それぞれだと思うけれど、初心者も経験者も一緒に心を合わせて舞うこと、「同心協力」が大切であるということ。
 
 大勢の仲間たちとの交流の場で得られるいろいろな思いや体験は、次の自分の力として備わり、何度も稽古して積み重ねることの大切さ、「継続は力なり」ということ。
 
 また、ただ立っているように見える「立禅」にはとても深い意味があり、下半身を安定させ上半身はゆったりさせる。吸う息より吐く息を長くし腹式呼吸を行い、上下前後左右の姿勢を整えて立つ。それが上虚下実につながっているということ。
 
 そして太極拳の極意である「心・息・動」、調和を取りながら姿勢を整えて動くことなど、慧先生の体験と経験に基づくいろいろなお話が次から次へと続きました。
 
 中でも私が特に興味深く思ったのは、慧先生が おっしゃった「陰陽相互い」という、すべてのものは陰と陽に分けられるが、それらは相反するものではなく、相対的な関係にあるというお話でした。太極拳がどのようにして生まれ、今日に伝えられてきたかということを考えると、太極拳の奥深さを改めて感じることができました。
 
 今回の研修会では、初めての試みとして師範審査がありました。15名の受験者が慧先生、関西ブロック の各支部長、副支部長の前で、また今回の研修会の参加者も見守る中で行なわれました。審査後、慧先生が15名の方全員の合格を発表されると、息ができないほどの緊張感に包まれていた会場が、一気に和やかな空気に変わり、みんなが各々に自分に置き換えて受験者を見守っていたのが伝わってきました。
 
 最後に八段錦と24式は、会場の関係で半分ずつの人数で実技を行ないました。まわりには長く経験を積んだ大ベテランの方や、自分の思い思いの動きをされている方など、さまざまな太極拳に触れることができ、大変勉強になりました。また機会があれば、どんどんこのような研修会に参加したいと思います。
                                                    (K.U.)

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