2016年5月19日木曜日

第三十四回指導者研修会 

5月5日出発、電車を待っていると場内アナウンス。
前の電車が鹿との接触事故の為に電車が遅れるといういきなりのアクシデント!
さすがに滋賀県です。
笑いながらも不安の中、新幹線に間に合って小田原へ。
今度は箱根へ行く登山バスが小田原のお祭りと連休が重なって道路が混んで渋滞、それでも山間いを行くバスは新緑のあわい緑と温泉の香りを漂わせ箱根へ来たんだと感じさせてくれました。

今回は私と同じ教室の松村正子さんと京都教室の宮川具子さん、
堤 高司さんの四人で審査を受けます。
指導者研修会は箱根町の体育館「レイクアリーナ箱根」で開催され、開会式、諸注意等の後、楊 慧先生の柔らかく、優しい声に包まれながら八段錦、二十四式、百花拳が行われました。
その後、夕食、交流会があり一日目のカリキュラムが終了しました。

二日目はすこし曇り空の中、レイクアリーナ奥の運動場で早朝練習。
澄みきった空気と大空の下で斎藤広一先生の篠笛が加わり幻想的な雰囲気を味わいながらの演舞でした。
その後古川師範のお計らいもあって、楊 進先生、慧先生、玲奈先生と一緒にお写真を撮って頂く機会に恵まれ、玲奈先生からは審査を受ける私達に「緊張するでしょうけど、太極拳を楽しんでくださいね」とお声をかけて頂きました。
朝食をとって、レイクアリーナへ集合。
午前中のカリキュラムの前半を演舞した後、いよいよ師範審査です。

九十三名の受信者を三つのグループに分けて審査を受けます。
私達はCグループ、静寂な空気の中他の受審者の演舞を見ながら、ドキドキ、ワクワク。
2階席の真ん中でカメラを持って私達を見守る古川師範を見つけ安心感で体の力が少し緩み、玲奈先生の「楽しんでください。」という言葉を思い出しいざ出陣!
名前を呼ばれ右手を高々と上げ「ハイ」と大きく声を出し自分の位置に立つ、続いて松村さん、宮川さん、堤さんのと続き、橋口澄子先生の先導で始まりました。
道着の擦れ合う音。ギューギューと床を擦る足音だけが響き渡る中、皆と一緒に演舞する一体感、なんとも言えない充実感に包まれながら演舞を終えました。
見守って下さった諸先生、先輩方の拍手が嬉しくて体が熱くなりました。
総評では
楊 慧先生 「長い間、多くの稽古を重ねたことにより今があります。これからが大切です。もう一度初心に戻ってお稽古を続けて下さい。」
楊 進先生からは 「皆さんの演舞から雑味(余計な動き)がなくなってきました。」
「全員合格です。おめでとう。」と言われた言葉に会場にワァ―という歓声が湧き、感動と嬉しさが涙になって出てきました。

本当なら昨年受審された京都の大山さんと一緒に師範審査を受ける予定でしたが右大腿骨顆上骨折、三ヶ月の入院で断念する事になりました。
今もボルトとプレートが入っている状態で足を引きずりながら今回の師範審査に挑みました。
太極拳も諦めなければいけないと思った事もありましたが、古川師範、先輩方、教室の仲間や生徒の皆さんに励まされ、続けてきたからこそ、今この場所にいる自分がとても嬉しく思いました。
皆の優しさに支えられ、無事審査を終えることができました。
本当にありがとうございました。
同心協力 (自分を大切にし、友を大切にする事から生まれる、同じ心を持って力を共にする)
改めて考えさせられたこの言葉て
締めくくらせて頂きます。

          2016. 5    杉田 ひとみ











1 件のコメント:

  1. 杉田様
    心に染み渡るご報告を拝読しました。
    この1年間は想像をはるかに超える思いの積み重ねだったことでしょう。
    多くの方々の力があってこそ。
    一人では何もできないことを太極拳は教えてくれます。

    ご報告を読みモチベーションアップと自分への振り返りができました。
    審査へご参加の皆様、合格おめでとうございます。
    そして、皆様と太極拳を舞えることを嬉しく感じでおります。

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